一般的なストラトキャスターにはトレモロユニットがついています。
ノーマルなトレモロユニットならアームを動かすとチューニングはすぐに狂ってしまいます。
もし微妙な狂いなら、ライブで1曲くらいなら乗り切ることも出来るけど、何の調整もしていないトレモロユニットならアームを使えば使うほどチューニングはかなり狂ってしまい、コードを弾いても不協和音になることでしょう。
私の師匠リッチーブラックモアもディープパープルやレインボーのライブアルバムやビデオでチューニングが狂ってるのを確認出来ます。
曲の途中で狂ったことに気づき、弾きながらペグを回してチューニングを合わせるシーンもあります。
イングヴェイもアルカトラスで来日した時のライブビデオでやってますね。
ノーマルなトレモロユニットではアームを動かすほどチューニングは狂ってしまう
トレモロユニットの調整は難しい
ではチューニングが狂わないようにトレモロユニットの調整をしたらいいやん！と思っても、トレモロユニットの調整は自分でするにはとても難易度が高くかなり時間がかかります。
トレモロはアナログでとてもデリケートなシステムですね。
チューニングが狂う1番の原因は？
チューニングが狂う1番の原因は、アームを使う度にペグに巻きつけた弦が締まったり弛んだりするからです。
チューニングが狂わないように弦をブリッジからペグに行く手前でロックしてしまうフロイドローズなどのロック式トレモロユニットがあります。
このトレモロユニットの場合、ナットの部分に穴を開けて六角レンチで締めて弦を押さえてロックするパーツをつけないといけないので、ネックに穴を開けて加工するのに抵抗のある人には好ましくありません。
そこで、ギターに穴を開けるような加工はしたくないけどチューニングを狂わせずアーミング出来るようにするには、ロックペグ(ロック式ペグ・ロッキングチューナー)を使うのをオススメします。
ロックペグ(ロック式ペグ・ロッキングチューナー)とは！
ロックペグは、トレモロユニットはノーマルなシンクロナイズドタイプのままで、弦を巻きつけるペグで弦をロックしてしまうシステムです。
フェンダーデラックスロードハウスにはロックペグ(ロッキングチューナー)がついています。
他のギターにも最初からついてるモデルはありますが、ノーマルなペグがついてるのから後から交換でロックペグを取り付けることも出来ます。
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ロックペグの仕組みとチューニングの安定性
先程説明したようにアームを使ってチューニングが狂ってしまうのは、アームを使うとペグに何周にも巻きついた部分の弦が締まったり弛んだりするからです。
しかしロックペグはペグの弦を通す所でまず弦をロックして、そこからチューニングを合わせるのにペグに弦を1周も巻きつけない(¾周位)ので、アームを使った時のチューニングの狂いの1番の原因を抑えてくれます。
トレモロユニット自体がアナログなシステムなので100%完璧に狂わないとまでは行かない場合もあるみたいですが、私のギターはかなり乱暴にアームを使っても狂いません。
レコーディングの際にアームが必要なフレーズだけ別録りしなくてもいいのは、かなり嬉しいことです。
ロックペグは弦交換が速く出来る！
それから、ロックペグでの弦の交換は、弦をペグに何周も巻きつけない分速く交換出来ます。
新しい弦に張り替えてから弦を引っ張って伸ばしてチューニングが安定するまでの時間も、弦がペグに何周も巻きついていないので速く済みます。
見た目はノーマルなペグと変わりません。
ただしペグの裏側を見ると弦をロックする際に回す丸い部分があるのでロックペグなのは分かります。
レスポールなどのギブソンタイプのロックペグもあります。
アームを沢山使ってカッコいいフレーズを弾きたいけどチューニングが狂うから出来ないと言うギタリストには、是非楽器屋さんでロックペグのついたギターを試奏していただいてアームを使ってもチューニングが狂わないことを実感して欲しいです。
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ロックペグでの弦交換のやり方のYouTube動画
最後に、ロックペグでの弦交換のやり方をギター博士が紹介している動画です。
ギター博士の動画は役に立つ情報が多いので要チェックです！
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