
去年30年振りにギターを買う際にいろいろ調べてたら、私が経験したことがない機能や仕様があり、ギタリストにとってはどれも嬉しいものばかりでした。
最初に考えてたのは、もちろんフェンダーのシングルコイルのストラトキャスターでラージヘッドでメイプルネックのものと簡単な選択肢でした。
それが未体験の新しい機能に魅了されて悩んだ結果『フェンダーデラックスロードハウスストラトキャスター – Fender DELUXE ROADHOUSE Stratocaster』に決め購入しました。
このストラトの特徴を挙げると
- シングルコイルx3
- ラージヘッド
- ロッキングチューナー
- 12インチのラディアス指板
- コンターネックヒール
- 2点支持トレモロ
- ノイズレスピックアップ
- プリアンプ付き(要バッテリー)
- 6ポジションV6ロータリースイッチ
こんな感じです。
では私が実際に弾いてみて感じたことを、いくつかピックアップして解説します。
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価格:121,522円 |

Vintage Noiselessピックアップ
ピックアップの名前にヴィンテージとついているように、シングルコイルの欲しい音が出ます。
エフェクターでノイズを抑えるとアタックが変わってしまうのでイヤなんですが、ピックアップがノイズレスなのでアタックやサスティーンに悪い影響はありません。
ただノイズレスと言っても全くノイズが出ない訳ではなく、特にオーバードライブやディストーションなどの歪み系のエフェクターを繋いだ時にはセッティングによっては『ジーっ』と言うノイズが少しあります。
シングルコイルはハムバッカーと同じくらい歪ませようとするとエフェクターのドライブやゲインをより上げないといけないので、必然的にノイズは増えてしまいます。
しかもノーマルなシングルコイルはハムバッカーのようにノイズを軽減させる仕組みにはなっていないので、このノイズのダメージをモロに受けてしまいます。
でもこのノイズレスピックアップは、ラインで録音する時にはエフェクターのセッティングに気をつければ気になるほどではないです。
ハムバッカーと同じかそれ以下くらいのノイズですね。
スタジオやライブなどでの大音量でのハウリングは、ノーマルなシングルコイルのようには出ません。
ちなみに、私が以前使っていたストラトにはフロントにダンカンのクールレイル-COOL RAILSを、リアに同じくダンカンのホットレイル-HOT RAILSをつけてましたが、ノイズはこちらのノイズレスピックアップの方が少ないです。
ただプリアンプをオフにした状態だとダンカンより出力が低く、ハードロック並に歪ませようとするとエフェクターをより強めにセッティングしないといけないので、そうするとノイズの具合は同じくらいだと感じています。
それから、このギターにはプリアンプを動作させる為にバッテリーが必要ですが、電池の力でノイズを抑えてる訳ではありません。
電池を入れなくてもちゃんと音は出ます。
ただしプリアンプは使えないのでノイズレスピックアップの素の音が出ます。
私はその音でじゅうぶんで何も不満はありません。
プリアンプ搭載による6ポジションV6ロータリースイッチ付き
プリアンプ用のバッテリーはボディ裏側についていて、簡単に電池交換が出来ます。

ロータリースイッチは、普通のストラトならセンターピックアップのトーンポッドがロータリースイッチになっていて、それぞれのピックアップをミックスさせた音が出ます。
私はシングルコイルのストラトらしい音が欲しいのでこれは好みの問題ですね。
また、プリアンプは音をブーストさせているので、エフェクターによる歪み具合は増えることになり、ドライブやゲインをハムバッカーを繋いだ時くらいに抑えられます。
サスティーンも得られるので、フィードバックも出やすくなります。

ちなみにプリアンプはボリュームポッドを押してオン、押さなければオフで、すぐに切り替えられます。
押してもポッドのVolumeと書かれてる面だけが少し沈むだけなので、演奏の邪魔にならず違和感を感じることもありません。
何より見た目が変わらないのが嬉しいです。
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価格:121,522円 |
ロッキングチューナー(ロック式ペグ)

アームを使うとチューニングが狂ってしまうので困っていた人は多いはずです。
私はそれでアームを使わなくなりましたし、レコーディングでどうしてもアームが必要な時は、そのフレーズだけ別録りしてました。
と言ってフロイドローズのような弦をロックしたり、それを付ける為にボディやネックを加工したりは気が進まなかったので、アームを使わないギタリストになりました。

ロッキングチューナーは、従来のストリングポストに弦をたくさん巻きつけることはしないでチューニングの狂いを防いでくれます。
初めは弦の交換にとまどうかも知れないですが、ロッキングチューナーの方が速く交換出来ます。
気になるチューニングの狂いは完全に狂わない訳ではないけど、ライブで激しくアーミングしてもコードが不協和音になるほど狂いません。
私がこのギターを買って1番嬉しかったのが、アームを使ってもチューニングが狂わないことです。
ロッキングチューナーは個体差による違いもないと思うのでオススメです。
それから2点支持のトレモロブリッジはアーミングが柔らかくて動かしやすいです。
12インチのラディアス指板とコンターネックヒール

以前使っていたストラトは指板を削る、いわゆるスキャロップ加工していてビブラートもチョーキングもしやすかったけど、強く押さえるとチューニングが微妙に#してました。
このギターはフレットサイズはNarrow Tallでコードを押さえていてもビブラートがしやすく、指板はフラットではないけどチョーキングがしやすいのも嬉しいです。
チョーキングやビブラートの際に弦が指板にゴリゴリ当たることはありません。
また、コンター加工されたネックヒールでハイポジションが弾きやすくなっていて22フレットを活かしやすい仕様です。

さて、良いところばかりを並べてみましたが、実際に不満がありません。
強いて言うならプリアンプは使わないので要らないけど、ノイズレスピックアップやロッキングチューナーなどがついている他のモデルはこれより高いので、プリアンプがついていても見た目は変わらないこのストラトにしました。
あ、最初に選択肢に挙げていたメイプルネックではなかったですね(−_−;)
『フェンダーデラックスロードハウスストラトキャスター – Fender DELUXE ROADHOUSE Stratocaster』買って良かったです。
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価格:118,800円 |
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