どこか哀愁を感じるメロディが特徴的な北欧メタル。
北欧メタルは『ファイナル・カウントダウン ー The Final Countdown』が大ヒットしたバンド、ヨーロッパ ー EUROPEが有名ですが、TNTはノルウェー出身のメンバーの中に、2ndアルバム『ナイツ・オブ・ザ・ニュー・サンダー – Knights of the New Thunder』からアメリカ人ボーカルのトニー・ハーネルを迎え入れ、英語の歌詞を歌わせることでブレイクしたメロディアスな北欧メタルバンドです。
TNTは北欧メタルらしいマイナー調の曲もあるけど、メジャーな曲も多く、ヘビーなギターにテクニカルでトリッキーなソロ、クラシカルなアレンジ、そして透き通る声のボーカルとコーラスが特徴的なバンドです。
TNTの人気に火がつき始めたのは3rdアルバム『テル・ノー・テイルズ – Tell No Tales』からで、ギタリストロニー・ル・テクロ ー Ronni Le Tekrøのギターがそれまでの勢いだけではなく、クイーンのブライアンメイのようなハモりを効果的入れたり、ソロ用のクラシカルなコード進行でしっかり計算された構成のソロを弾いたり、マシンガンのようなアタックのピッキングをしたりと独特の世界観が感じられるようになりました。
曲作りもポップなものやダイナミックなパワーバラード、そしていかにもヘビメタって曲まで、かなり幅が広がりました。どの曲も4分台まででコマーシャルな曲に仕上がってます。
3rdアルバム『テル・ノー・テルズ – Tell No Tales 』
『見わたす限り – As Far as the Eye Can See』
ライブで1曲目に演奏してた曲。
アップテンポでメロディアス、
このアルバムは他にも『10,000ラヴァーズ – 10,000 Lovers (In One)』やバラード『チャイルズ・プレイ – Child’s Play』などキャッチーでメロディアスな曲が多く全曲聴いてもらいたいです。
4thアルバム『インテュイション – Intuition』は日本でも話題になるほどでした。
『インテュイション – Intuition』
この曲のリフは1回聴けば覚えてしまいますね。
この曲もそうですが、ロニーはバッキングでコードを単音で弾いて重ねるのをよくやってます。
そうするとヘビーな雰囲気が薄れて歌メロが前に出てくるので、私も真似をしたことがあります。
それから、何度も繰り返すサビのメロディは印象的で、このバンドに限らず、サビで大合唱する曲は覚えやすくて日本でも人気ですね。
私は1989年の来日公演を観に行ったのですが、この『インテュイション – Intuition』の途中でボーカルが転倒するアクシデントがあったのを覚えてます。
客席は満席ではなかったけど、ヘビメタブームが終わった頃だったので、頑張った方だと思います。
5thアルバム『リアライズド・ファンタジーズ – Realized Fantasies』は、また元レインボーのボーカルジョー・リン・ターナー ー Joe Lynn Turnerがゲスト参加していて、コーラスだけでなくはっきり彼だと分かるソロパートも歌ってます。
『イージー・ストリート – Easy Street』
このアルバムで1番ポップな曲で、クイーンの雰囲気を感じるアレンジとコーラスが効果的で、シンプルでコマーシャルな曲にぴったりです。
私の中で快進撃を続けてたTNTですが、次の6thアルバム『ファイアフライ – Firefly』を聴いて、私のTNTは終わりました(>_<)
以降、解散、再結成を繰り返してるけど、私がオススメするのは紹介した3枚のアルバムです。
覚えやすいキャッチーなメロディと独特の雰囲気を持ったソロをぜひ聴いてみてください。
(@^^)/~~~では
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