-怖い話-迫ってくる無数の人影と三途の川

私が20代後半の頃、病名は忘れたけど初めて聞く病気になり、症状は40度を超える熱が4〜5日続いて、時々意識がなくなってました。
病院のベッドで意識が戻らなかった時に、不思議な夢を見ました。

私は川の側に立ってます。
目の前の川は川幅10mもないくらいで浅い穏やかな川でした。
川の向こうには高い木が生い茂っていて、さらにその向こうは海か湖のようでした。
すると川の向こうに誰かが立ってます。
よ〜く顔を見ると父だと分かりました。
父はいつもの笑顔で、右手をゆっくり動かしながらこっちへおいでとしています。

私は父の所へ行こうと思い歩き出したら、足が痛いのです。
川の周りは小さな石がゴロゴロしていて私は裸足でした。
それでも父の所へ行こうと川端まで来て、川を渡るのでズボンの裾をまくろうと思った時に声が聞こえました。

『行ってはいけません』

声と言うか頭の中に直接言葉が届いた感じで、男性なのか女性なのかすら分かりません。
でも父がおいでってしてるし…と思ったけど、父は数ヶ月前に亡くなってます。

おかしいと思い父の顔を見たら、顔が段々と変化して例えるなら鬼のような顔になりました。
そしてさっきまで見えていた爽やかな景色は暗くなり、木々の間からたくさんの影が現れ、すぐに人の形になり、こちらへ両手を前に出して浮遊してきました。
私はすぐに反転して逃げようとするけど、足が痛くて速く動けず、迫ってくる手が顔の横辺りに見えて、もうムリだと思った時でした。

私の体が光出して、振り向くと私を捕まえようとしてる人影から伸びた無数の手が弾かれて近づけないみたいでした。
そしてある程度離れたら、もう人影はこちらに来なくなりました。

そして私は目を覚ましました。
ベッドの上でうなされながら全身が動いてたようです。

夢で見たことを話したら、それは三途の川やなと言われました。
そう言えば石を積もうとしたら鬼が壊しに来るって聞いたことがあります。
なるほどって思いました。
あれは父ではなく、私をあの世へ連れて行こうとした悪い霊だったのでしょう。

さて、私の頭に直接届いた声ですが、同じ声を子供の頃に聞いたことがあります。
自転車で7m下へ転落しそうになった時でした。
その時の声は『まだ死んではいけません』でした。
だから想像ですが、逃げる私の体が光ったのはその声の主で力で、私を助けてくれたのだと思ってます。
きっと護られてるのでしょうね。

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