話を1回で聞き取れない聴覚情報処理障害(APD)の原因と治療法は?

学校や放課後デイサービスに楽しく通ってる娘ですが、気になることがあります。
今に始まったことではないのですが、話しかけた時に、ほぼ聞き返して来ます。
いつも聞こえづらい環境な訳でもないのに「なんて?」と言ったり、こちらが話した内容に含まれてることを「誰が?」とか「いつ?」「なんで?」とか聞き返します。
普段テレビを観ていてもボリュームは小さいくらいなので、耳が悪い訳ではなさそうです。
ではどうして“ほぼ聞き返して来る”のでしょう?

APD 聴覚情報処理障害

APD(聴覚情報処理障害)とは?

ASD(発達障害)の症状にAPDがあります。
APDとは聴覚情報処理障害(Auditory Processing Disorder=APD)のことで、聞いた話の内容をすぐに理解するのが困難な症状です。
わずかな雑音の中で話が聞き取れなかったり、いつもより早口だったり大きな声であっても普段と違う違和感が影響して聞き取れなかったりします。
中枢性聴覚情報処理に問題があるとされ、難聴に似た症状が出る障害です。
難聴とは違い、聞こえてるけど内容が1回で全部(或いは一部)理解出来ないのです。
例えば「次体育あるの何曜日?」と言うと「え?何が?」と返したり、「明日鍵盤ハーモニカいるんとちゃう?」と言うと「いつ?」と返したり。
「なんでケガしたん?」と訊くと「いつ?」と、質問と答えが繋がらないこともあります。

元々娘は話すのが得意ではなく、特に言いたいことが頭の中にあると整理出来ずに単語を並べる風に話します。
興奮していたり焦っていたりするほど、文章を作るのが難しいようです。

さらに自分が喋ってる時や周りが少し賑やかな時などは、必ずと言っていいほど聞き返して来ます。

APD(聴覚情報処理障害)の会話はこんな感じ!

「テレビは8:30までな!」
「え?」
「8:30!」
「8:30なん?」
「そうや」
「8:30になったら消すの?」
「そうやって」
「え?消すの?」
「そう言うてるやん!」
「え、8:30になったら消すの?」
「だからさっきからそう言うてるやん!」
となります。
確認が多いのもAPDの特徴です。
その後2〜3分テレビを観てたと思ったら、また続きます。
「8:30になったら消すんやんなー?」
「そうや」
「8:30?」
「しつこい!」
すると小さな声でひとり言のように「8:30になったら消すんか…」と何回かつぶやくこともあります。

最初は何かに夢中になってたり何かを考えてたりしていて聞こえてないのかと思ったけど、間違いなくAPDですね。

人間の耳はとても高性能なリミッター装備!

我々人間の耳の聞く仕組みはとても高性能で、大きめの雑音がある場所でも話し相手が喋ってる声を雑音より大きくして聞くリミッターのような機能があります。
また相手の声の周波数帯域を雑音の中からピンポイントで聞き取る力もあります。
好きな曲のギターを覚える時に、曲を再生しながらドラムやボーカルの後ろにいるギターの音をちゃんと聞き分ける力がある訳です。

APD(聴覚情報処理障害)の原因と治療法は?

このAPDについては、まだ詳しい原因が解明されてないし治療法もありません。
脳の機能障害とも言われてますが、ASDが同じ障害なので何か関連があるのかもしれないですね。
家庭の中ならまだしも、学校では何回も同じことを言わないと伝わらないと面倒くさいヤツだといじめられるかもしれませんね。
大人になっても職場で困ったり叱られたりするかもしれません。

APD(聴覚情報処理障害)ではなく聴覚過敏とは?

聴覚過敏

ASDの中には日常生活の中で自然に耳に入ってくる音が、とても耳障りな音で聞こえてしまう聴覚過敏があります。
聴覚過敏の人は、耳を手で塞がなければいられない程のノイズとして聞こえてしまうことはよくあることです。
私がASDの勉強会で観たビデオでは、運動会が始まる前の体操の音楽が聴覚過敏の子供には黒板を爪で引っ掻いてるような高域が強調された音で聞こえていて、その子が耳を手で塞いでいると先生が体操しなさいと無理やり手を耳をから離そうとしてました。
拷問のように感じました。

ASDの人には、APDと聴覚過敏と別の障害があります。
両方の症状がある人もいます。
今はマスクをして話すので尚更聞き取り辛い状況です。
特に子供の頃は周りが先に気がつくはずなので、症状が出たと思った時にその状況を理解し判断して、正しく対応するしかないですね。

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