-怖い話-山梨県のホテルで顔と腕の霊。勝手に開く扉の謎は?

20代の頃、出張で東京へ行った帰りのことです。
私たちは5人でワンボックスに乗り京都に帰るのですが、その日はトラブルがあって仕事が終わるのが遅くなりました。
急いで片付けをし荷物を積み込み高速道路を走ったけど、このままだと会社に着くのが深夜3時過ぎになりそうだから、ホテルに泊まって朝出ようと言うことになりました。
その会社では、東名高速はトラックが多いのと渋滞を避ける為にいつも中央道を走ってたので、ホテルを探そうと高速を下りた辺りが山梨県だったと思います。

ナビがない時代、地図を見ながら大きな通りを走っているとビジネスホテルがあり、私たちはそこで泊まることになりました。
部屋はシングルで一般的なビジネスホテルよりはかなり広いかな!?位の部屋でしたが、とても気になるところがありました。

それは物置き(押入れ)です。
ベッドの足元側の少し左側にあり、ベッドの高さよりやや上辺りから1m位の高さの少し中途半端なと言うか、とても不思議で異様な感じのする物置きです。
横幅と奥行きは50cm〜60cmくらいで、中に仕切りはありません。
しかも扉は観音開きです。

その部屋にはクローゼットがあるので、服や靴などはそこに入れます。
カバンはテーブルやテレビ横の小さな机に置けるしで、その物置きにはどんな物を入れることがあるのかしばらく考えてたけど答えは見つかりません。
ただ部屋に入った時から妙に気になってました。
だから最初に扉を開けるのがちょっと怖かったです。

ベッドに横になると左側にテーブルやテレビがあり右側は窓です。
シャワーをしてテレビをつけてカーテンを閉め、ベッドで横になってました。
でもなんとなく誰かに見られてる感じがして落ち着かないし、最初にこの部屋に入った時に“誰かいる?”と感じてました。
それでも私は疲れてたので部屋の電気もテレビもつけたまま寝てしまいました。

寝てすぐくらいの1時過ぎに“誰かいる!?”と思い目が覚めました。
部屋の電気は消してないので、見ればすぐに誰もいないのは確認出来たけど、とにかく気味が悪いのです。
ずっと気になってる足元の観音開きの物置きの上によく分からない絵が飾ってあるのですが、それを外し裏側を見たら御札がありました。
私はビジネスホテルには何回も泊まっていて、いつもここだと思って確認すると御札があります。
部屋によって絵の裏だったり時計の裏だったり机の引き出しの中だったり。
ユニットバスの入口の裏側の上に見つけた時は『なんかあったんは部屋と違うのか?ユニットバスの中なんか?』と、あの時は目を閉じて髪が洗えないほど怖くなったこともありました。

私は怖いけど眠いし、寝ないと明日交代で運転しないといけないししんどいしで、またテレビと電気はつけたまま寝ました。

夢を見ました。
近くに山が見える古い家があり、古い時代の田舎の風景のようでした。
私はその古い家に続く道?の上で寝ていて、ガサガサと言うか擦れるような音がして、音の方を見ると木で土台が作られた上に観音開きの扉のまるでお地蔵さんが入ってるような入れ物のようなのがあり、その扉がゆっくりと開き中にグレーの人の顔と腕が見えました。
男性だと思います。
その瞬間に金縛りです。
頭の中では、夢の中の観音開きの扉がこの部屋の異様な物置きの観音開きと繋がってました。
ヤバイと思ったけど体は動きません。
目は閉じてました。
金縛りになるといつも南無阿弥陀仏と私はお経はそこしか知らないので、とにかく繰り返すようにしてます。
すると体が動くようになりました。

目を開けて物置きを見たら、観音開きの扉が開いてました。
扉はよくある“ローラーキャッチ”でちゃんと閉まってるので、勝手に開くとは考えられません。
イヤやな〜と思いながら、とりあえず部屋の入口の鍵を確認したりバスルームやクローゼット、カバンなど辺りをチェックしたけど異常はありません。
そして触りたくなかったけど開いたままでは気持ち悪いので、その観音開きの扉を閉めた時でした。

バチッと天井で音がして電気とテレビが消え、2〜3回電気がついたり消えたりした後完全に消えてしまい、閉めていたカーテン越しの外のわずかな灯りだけになり、目が慣れて見えるようになるまで少しだけ時間がかかりました。

音が聞こえてきました。
ガサガサと擦れる音、さっき夢で見た時の音です。
音の方向は間違いなく目の前の物置きです。
さすがにヤバイと思いベッドに上がり部屋を少しでも明るくしたら出て来なくなると思って、咄嗟に右側のカーテンを開けました。
大きな通りに面してたのでそれなりに部屋が明るくなり、すぐに物置きを見たら今閉めたはずの扉が開いていて、さっき夢の中で見たグレーの腕と顔が見えて消えました。
徐々に薄〜くなって消えたんです。
そしてウソみたいに部屋の電気がつきました。

私はすぐにフロントへ電話してさっきまでの流れを説明すると、部屋をかえてもらうことになりました。
フロントから鍵を持って来てくれた男性に中に入ってもらい説明しようとしたら、先に喋りだしました。
『あのー、あそこでしょ、足元の壁の…』
『あの物置きはなんなんですか?なんのためにあるんですか?』
『仏壇があったらしいです。前はここはお墓だったので。だからまとめて供養してたと聞いてます。』
『ここに仏壇を置いて供養してたんですか?』
『そうみたいです。隣でお墓の管理をしてたお寺も一緒に壊してホテルに建て替えたみたいです。』
『この部屋にお寺の人が住んでたんですか?』
『そうみたいです。私がここに来る前までで、亡くなられて仏壇もどこかに出したらしいです。』
『その後は誰も住んでないんですか?』
『たぶん、そうだと思います。私は来る前のことで、あまり詳しくは知らないので。ただ扉が勝手に開くとか物音がするとかは何回も聞いてます。』
『中に人がいたとか電気がついたり消えたりとかは?』
『え!』
びっくりされてました。
明日ちゃんと伝えておくと言われ、その話は終わりました。
新しく入った部屋には観音開きの物置きはなく、ごく一般的なシングルでしたが、それでもまだなんとなく気味悪くて、朝までほとんど眠れなかったです。

後から気づいたけど入り口の非常灯まで消えてたので、ブレーカーのトラブルではないですね。
お墓があってそれをまとめて供養してた仏壇なら、なんであの顔と腕の霊だけ見えたのでしょう。
夢で見た内容はそれとは違うことだと思えて、きっとあの中にはお地蔵さんが入ってたのと違うのかなーと。
そのお地蔵さんが昔からこの辺りを鎮めてくれてたのかな?と。
それでこのホテルを建てる時にお寺の人がそのお地蔵さんをあの部屋の物置きに移動させて供養してはったのかなと思いました。
あの霊はお地蔵さんがなくなり、供養されてたはずの霊が私に何かを伝えようとしてたから夢を見させたのかと。
でもそれが何なのかは分かりません。

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