京都の人の本音と建て前とは!?いけずで腹黒いの!?

私は京都在住なのですが、大阪や他県に住んでいる友人に「京都の人って本当に腹黒いの?」と嫌になるくらいよく聞かれます。
正直うんざりしているのですが、やっぱりそういうイメージをもたれているんだなということも同時に実感します。
ということで、本当に京都の人は腹黒いのか、京都の人の本音と建て前ってどういうものなのかについてまとめてみました!

京都の人の本音と建て前って?

よく「京都の人って何を考えているのか分からない」と言われることが多いですよね。
有名な話が、建て前では「お茶漬けでもどうですか~?」と言いますが、本音を言うと「そろそろ帰ってほしい」と思っていたり、近所の方に「坊ちゃんピアノ上手にならはったな~」と言われたら、それは褒め言葉ではなく、遠まわしにうるさいよと言っているので、「やっぱり聞こえてましたか、すいませんご迷惑おかけして・・・」と返さなければいけなかったりします。
私はそのような言い回し方をしたことがないので、素直に「いえいえ、そんなことないです」と間違った返し方をしてしまいそうです。
少し話がそれましたが、京都の人は、他人との距離感というものを非常に大切にするので、相手を傷つけないように、先ほど述べたようにやんわりとした言葉で断ったりするのです。
だからこそ、本音と建て前の使い分けを、どの地域よりも重んじているのでしょうね。
このようなことから、京都の方は怖いとか、腹黒いというイメージを持たれがちなのですが、腹黒いのではなくこれは京都の【いけず】の文化なのです。
では、【いけず】の文化っていったい何なのか、次で紹介します。

いけず文化って?

【いけず】は京都の独特な方言なので、分からない方も多いと思います。
京都の方以外でも、関西圏では使われることもあります。
【いけず】という言葉は他にも、【こんじょわる(根性悪)】とも言い換えられたりする場合もあるようです。
意味的にはいじわるといった感じなのですが、京都では少しニュアンスが変わってきます。
意地悪とまではいかないのですが、相手と上手く距離感をとるための言葉、潤滑油とも言えるのかもしれません。
京都は、古い町屋が立ち並ぶようなところだと、お隣さんとは何百年もの間柄となることもあります。
そういった関係の場合、本音ばかりをぶつけてしまえば、たちまち関係は悪化してしまいます。
なので、一定の距離感を保てるように、お隣さん、他人と一線を引いた付き合いをするのです。
そういったところから、この【いけず】の文化は現在に至るまで続いてきたのではないのかなと思います。
お茶漬けの例のような【いけず】というのは、言葉遊びの意味合いもあると言われています。
こういったことも含めて、【いけず】は京都の文化と言えるのではないでしょうか。

京都の人は京都が1番だと思っている!?

京都の人は、京都という地域にかなり誇りをもっています。
はるか昔に都があったということもあり、首都は東京じゃなく京都なのではないかと思っておられる方も中にはいるようです。
他にも、小京都と呼ばれる場所の存在を知っても、京都が本家だと思っている方が多いということからも、京都を大切に思っているということがうかがえます。
そして、京都の中でも京都市内の中心部しか京都と認めないという方もおられるようです。
京都という地域に魅力を感じ、誇りに思い、唯一無二の存在と思っておられる方が多いというところも、腹黒いと言われるようになった1つの理由なのかもしれません。
先ほどから述べて来た、他府県の方にとっては回りくどいと思うようなことも、京都の心を大切にする、京都の風格を重んじるためなのではないでしょうか。

京都の人の本音と建て前とは!?いけずで腹黒いの!?

京都の方が腹黒いと思われてしまうのは、相手を傷付けないためにあえてまわりくどい言い方をするから、という点も理由の1つのようですね。
傷つけないという理由だけでなく、回りくどく言うことで、京都の奥ゆかしさを表現しているのかもしれません。
はたから見れば、付き合いにくいと思われるかもしれませんが、京都の方は思ったほど悪い方ばかりではないので、ぜひ京都に足を運んで、【いけず】の文化を楽しんでもらえたらなと思います。

投稿者:NMR

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