秋のお彼岸。お供えするのは『おはぎ』と『ぼたもち』どっち?

もうすぐ秋分の日、秋のお彼岸もまもなくですね。
仏教では、この日が故人への想いが一番通じやすくなると言われているらしいです。
だからみんなお供え物を持ってお墓参りをするんですね。
そこで疑問があるんですが、お供え物に『おはぎ』や『ぼたもち』を用いる人も多いと思います。
でもこの『おはぎ』と『ぼたもち』って、いったい何が違うんでしょうか。
呼び方の由来や食べる時期についても調べてみました。
『おはぎ』と『ぼたもち』の違いはなに?
『おはぎ』と『ぼたもち』って何が違うんでしょうか。
見た目もそんなに変わらず、ほとんど同じ食べ物ですが、実は外側のあんこが違います。
あんこの素となる小豆に秘密がありました。
日本では小豆を収穫するのが通常9~11月になります。
秋にこの収穫したての小豆を使って作るんですが、新鮮な小豆ですから皮も柔らかく粒あんとして食べるようになったと言うことです。
この粒あんを使ったのが『おはぎ』です。
つまり秋のお彼岸には『おはぎ』が用いられます。
一方で、春のお彼岸まで保存された小豆は皮が固くなるので皮を取り、こしあんとして使われるようになりました。
このこしあんを使ったのが『ぼたもち』です。
つまり春のお彼岸には『ぼたもち』が用いられます。
『おはぎ』と『ぼたもち』の呼び方の由来は?
今となっては全国的に『ぼたもち』のことも『おはぎ』と呼ぶ人が多いようですが、『おはぎ』は秋に咲く花の「萩(はぎ)」に見立てて作ったことから”お萩もち”→『おはぎ』となったと言うことです。
『おはぎ』は、『ぼたもち』と比較して小ぶりで俵型をしています。
一方で『ぼたもち』は、春に咲く花の「牡丹(ぼたん)」に似せていることから”牡丹もち”→『ぼたもち』と呼ばれるようになったと言うことです。
そういう理由から『ぼたもち』は、丸く大きな形状が牡丹に似ています。
秋のお彼岸には『おはぎ』をお供えしましょう!
ここまで書いてきた理由から、春のお彼岸には『ぼたもち』、そして秋のお彼岸には『おはぎ』を用いるのが通例のようです。
でもスーパーなどでは一年中『おはぎ』が売られている時代です。
いつでも食べられるのは嬉しいですけど、『おはぎ』と『ぼたもち』の違いを区別している人は多くはないのが現状です。
せっかくですから『おはぎ』と『ぼたもち』の違いや由来について覚えておいて、後世に伝えて行きたいですよね。
秋のお彼岸。お供えするのは『おはぎ』と『ぼたもち』どっち?まとめ
最後に、『おはぎ』や『ぼたもち』はお彼岸の中日に食べるものだそうです。
つまり『おはぎ』は秋分の日に、そして『ぼたもち』は春分の日に食べると言うことです。
お墓参りや仏壇の前などで「いつもありがとう」としっかりと手を合わせて拝んだ後は、ご先祖さまのことや故人のことを想い出したり話したりしながら、おいしくいただきたいですね。
2016年の秋のお彼岸は、9月22日の秋分の日の前後3日の7日間です。

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