人間模様を描くのが上手いP.A.WORKSのアニメ「SHIROBAKO(しろばこ)」について

SHIROBAKO」はP.A.WORKS2014年に放送したアニメで、アニメーションの制作進行を担当する主人公ドーナツ大好き宮森あおいをはじめ、高校を卒業した5人の女性がアニメを作る仕事に携わり、いつか自分たちでアニメーションを作ろうと言う事を夢に日々頑張っている姿を描いています。
P.A.WORKSが作るアニメは個人的には好きです。
これまでにも「花咲くいろは(2011)」や「凪のあすから(2013)」、「グラスリップ(2014)」など人気を博してきました。
この会社が作るアニメは、日常をテーマにしたものが多く、登場人物の性格や人間模様を描くのが非常に上手く、知らない内にどんどん引き込まれて行ってしまいます。
特に学生から社会人になったくらいの年代の女性の心の移り変わりが絶妙に描かれています。
アニメーション制作現場の裏側
SHIROBAKO」は、アニメ好きな人たちは、きっと誰もが一度は夢見たことがあるであろうアニメーションの制作現場や声優の収録風景、オーディションシーンなどに一喜一憂し、それぞれお気に入りのキャラクターに対しての思い入れを持って観てしまうことでしょう。
アニメを一話作るのがどれだけ大変なのかと言う事が、とてもテンポよく描かれています。
個人的にこのアニメは、P.A.WORKSのアニメーションの制作現場の日常を面白くスリル満点にアクセントをつけたものを脚本にしてるのではないかと思ったほどです。
実際はどこのアニメーション制作会社も同じかもしれませんが…。
アニメ通が多いニコニコ動画の配信でも、プロのアニメーターが食べて行くのがどれだけ大変なのかと言う事への反響がとても大きかったのを憶えています。
制作現場の裏側は過酷で、そこにはとても多くのクリエイター達が力を注いでいる現実を教えてくれます。
企画から脚本、デザイン、原画、雲の描き方や飛行機が飛行する描写、セリフの表情の付け方など常に時間との競い合いで、そんな中でも丁寧に妥協を許さない、クオリティを下げない姿は、現場の厳しさを知ると共に応援したくなります。
アフレコシーンでは、実際の声優さんの演技力に感心させられたこともありました。
時々放送されることがある、いわゆる総集編は、制作が間に合わなかった時の逃げ道であることも知りました。
SHIROBAKOとは夢への挑戦
アニメーションを制作する裏側で、あおいは理想と現実のギャップに苦しみます。
そんな中、たくさんの人たちとの出会いや同級生との夢を実現させるために奮闘します。
誰がやっても同じ結果を出せる仕事ではなく、あおいだからこそできる仕事に。
“SHIROBAKO”とはアニメが完成した時にスタッフに配布される白い箱に入ったビデオテープのこと。
あおいたちは逃げずに自分の仕事に向かっていけるのか!
SHIROBAKOを完成させることはできるのか!
夢への挑戦をぜひご覧下さい。

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